健康長寿を目指して

衰えは足から来ると言われているので、最近はなるべく歩くようにしている。「1日1万歩が健康の秘訣」という言葉を信じていた。ところが、最近の研究で、健康長寿をもたらすには単に歩数を稼ぐだけではダメで「1日8000歩+中強度の運動20分+早歩きする時間帯は夕方」が黄金律とのこと。東京都健康長寿医療センター研究所の青柳運動科学研究室長が、2000年から群馬県中之条町の65歳以上の全住民5000人を対象に大規模追跡調査を行ない、運動や身体活動の状況、食生活、睡眠時間、病気の有無などを聞く詳細なアンケート調査を年に1回行なって、健康状態を綿密に調べた結果だという。この研究は海外から「奇跡の研究」と称賛されているとのこと。人間は体温が1度上がると免疫力が60%アップする。人間の体温は朝が低く夕方が高い。夕方に早歩きをすると就寝時も体温の高さが維持出来て免疫力の向上・健康維持につながるようだ。中強度の運動とは定義が難しそうだ。ところが、世の中には「活動量計」なるものがあり、運動強度を測ることが出来るという。運動強度を表わす単位はメッツ。安静状態の酸素消費量を1メッツとして、低強度(1~2メッツ)は軽い家事、散歩、ゲートボールなど、中強度(3~5メッツ)はやや重い家事、速歩き、山歩きなど、高強度(6メッツ以上)はテニス、ジョギング、水泳など。活動量計は市販されていて、歩数計の機能も備え、歩行速度から中強度の運動時間を割り出して記録する優れものとのこと。早速、活動量計を購入し、中強度運動20分達成を日課にしたいものだと思う。