都議選:役に立たない党首たち

都議会議員選挙が始まった。1100万人超の有権者に対し、各党のトップが国政選挙さながらに街頭で第一声を発した。だが、自民安倍は学園問題や共謀罪の異常採決でイメージが悪く出番無し。公明山口は知事と協力して都政を推進するとは言うが具体策は無い。民進蓮舫は都議会が予算を公共事業中心か福祉なのかを問いたいと言うが、民進の主張は分からない。共産志位は憲法の改正問題も都議選の大争点だと主張する。維新松井は小池の東京大改革は否定しないが寄せ集めでは改革は出来ないと言い、未だに大阪の失敗を引きずっている。社民吉田は相変わらず貧困格差の縮小。小池都民の会は古い議会を変える好機で、予算をワイズスペンディングと言うが、具体策は無い。こんな党首たちの演説を聴いて都民は投票先を決めることが出来るのだろうか。都議選は国政選挙ではない。都民の問題を解決するための具体策が必要だ。候補者がその具体策を競い合い、都民はその内容を確かめて1票を投じるのが筋。このままでは、イメージ投票に終わりそうだ。こんな最中に、稲田防衛相の大失言が飛び出した。自民党候補の応援演説で「防衛省・自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言した。自衛隊が当該候補を応援していると言ったのだ。自衛隊は軍隊だ。軍隊が政治的中立であるべきことは世界の常識。自衛隊法にも「選挙権の行使を除く政治的行為をしてはならない」と政治的行為が制限されている。これは失言というレベルではない。防衛の基礎中の基礎も知らない防衛相は失格だ。今後稲田が自衛隊に如何なる指示を出すのか、考えるだけでも恐ろしくなる。安倍の政治私物化と稲田の自衛隊選挙応援で、自民は壊滅的に敗れるに違いない。自民都議候補らは如何なる気持ちで戦っているのだろう。