菅話法の終焉を

最近ニュースを見ていて、不愉快に感じることがある。安倍首相の受け答えは、子供の我が儘レベルと同じで情けなくなる。これは一国の首相として恥ずかしいことだと思う。でも上には上がある。いや、下には下があると言うべきだろう。菅官房長官だ。菅は安倍の影の実力者と言われている。実質的に政治を動かしているのは菅かもしれない。だが、森友・加計問題での記者の質問に対し「そのような指摘は当たらない」「全く問題ない」という言葉を連発している。一見答えているようで答えていない。実際はコミュニケーションを遮断している。極最近では、相手の質問には正面から向き合わないのを「菅話法」と言うようだ。内閣を代表して内閣の意思を表明するのが仕事であるはずなのに、全く仕事をしていない。安倍から見れば及第点かもしれないが、国民から見れば落第。ひょっとすると、安倍も菅に落第点を付けているかもしれない。であれば、安倍は人を見る目があるということになる。でも、それは論理的な仮定で、現実的な事実ではなさそうだ。嘗て、菅は翁長沖縄県知事から「粛々とは無視することか」という質問にギブアップした。それ以来、菅は「粛々」という言葉を封印した。そろそろ菅話法を納め粛々と去るにはグッドタイミングかもしれない。