流星はジキルとハイド

チェコの天文学者チームが、おうし座流星群の小惑星が地球に衝突する危険性が高まっているとの研究結果を発表した。小惑星の中には直径200mを超えるものもあり、大気に突入しても燃え切らずに地球と衝突し大災害を起こす恐れがあるという。おうし座流星群と言えば、秋の夜空を彩る天体ショーとしてロマンチックなムードがあるというのに。まるでジキルとハイドのようだ。流星には、恐ろしい噂が付きものだ。子供の頃、ハレー彗星が地球に接近し5分間地球の空気が無くなるという紙芝居を見たことがある。子供心に空気を確保する方法を心配したものだ。このハレー彗星の噂は明治の終わり頃にあった実話だ。自転車のチューブが飛ぶように売れたとのこと。最近ではニビルが有名だ。2年ほど前にニビルが地球に衝突するという噂が広まった。ニビルは地球の4~5倍の大きさと20~25倍の質量があり、ハレー彗星と同じような楕円軌道を約3600年で公転しているとされている。ニビルが近づくだけで、太陽活動が衰退し宇宙線が地球に降り注ぎ、その宇宙線がマグマを加熱しマグニチュード9クラスの巨大地震を起こすかもと言われている。但し、ニビルの存在は未だに確認はされていない。特に地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きい地球近傍の小惑星は1331個もあるという。宇宙は夢に満ちているが、危険にも満ちている。