無責任の塊

豊洲移転問題を受けて、慎太郎が日本記者クラブで記者会見した。端から期待はしていなかった。案の定の結果だ。最早あの慎太郎の面影は無い。何処にでもいる只のオジサンだ。慎太郎の言い分はこうだ。豊洲移転は就任前から決まっていた。皆で決めたのだから皆の責任だ。そう言う意味で自分にも責任はある。自分は素人で何も分からない。全てを部下に任せた。専門家がOKと言ったのだから、詳細なチェックはしていないし、チェックしようもない。知事として判を押した。日本の科学者の最高権威が安全だと言ったのだから、今でも豊洲に移転すべきだと思っている。この問題を拗らしたのは小池都知事だ。ざっとこんな具合だ。要約すると、自分は最終責任者として盲判を押したが、責任は都庁全員にある。数年前に専門家が安全と言ったのだからすぐにでも豊洲へ移転するべきで、拗らしているのは小池都知事だ。だが、2点とも間違っている。都庁全員に責任はあるが、責任を取るのは最終責任者の慎太郎にある。長はバカでもアホでもいい。何のために高給取りの長がいるのか。万一の場合責任を取るためだ。それが常識というものだ。豊洲の汚染値がエビの尻尾のように跳ね上がらなければ、移転すべきだったと思う。跳ね上がってしまったのだから、再び専門家たちが問題なしと判定するまでは移転出来るはずがない。それでも風評被害は発生するかもしれない。風評も考えずに、移転すべきとは余りにも無責任過ぎる。慎太郎は無責任の塊と言える。