かぐや姫は実在していた

阪大とJAXAの研究グループが、地球の酸素が38万km離れた月に到達していることを初めて観測したと英科学誌ネイチャーに発表した。???と思う。地球には引力がある。地表から10kmまでは対流圏と呼ばれていて、引力により空気が地球に引きつけられ対流している。その上の10~50kmが成層圏で、オゾンホールが問題視される所だ。人工衛星は2000kmの辺りを飛んでいる。その辺りは真空状態だから酸素などは存在しない。ところが、8年前に月を周回していた探査機「かぐや」がプラズマ観測装置で観測した結果、太陽と地球、月がほぼ一直線に並び、地球から月が満月に見える数時間のみ、高いエネルギーの酸素イオンが観測されたとのこと。月や太陽から漏れ出る酸素イオンは5価以上の陽イオンであるのに対し、「かぐや」が検出した酸素イオンは地球由来の高エネルギーの1価の酸素イオンだった。JAXAによると、太陽風と同じように地球風があるとのこと。太陽、地球そして月が一直線に並ぶ時にプラズマシートなるものが出来て、地球の酸素がそのシートに乗って月へと向かうようだ。この研究により、月の酸素同位体比を説明出来るのではないかと言われている。科学的なことは良く分からないが、地球の酸素が月に到着したということと、それを証明したのが「かぐや」ということに身震いを覚える。かぐや姫は実在していたに違いないと。