なーんちゃってコメンテーター

「保護なめんな」ジャンパーが、テレビの情報番組のコメンテーター達から総攻撃を受けている。生活保護受給者を支援する小田原市生活支援課の職員が着ていた防寒ジャンパーが問題視された。胸にはローマ字で「保護なめんな、悪×」のエンブレム。背中には英語で「不正を発見した場合は、追及し正しく指導する」「不正受給するような人はクズ」の文章。10年前に職員が生活保護を打ち切られた男に切りつけられる事件が発生し、職員のモラールが下がったため、士気を高めようと自費で作成したジャンパーとのこと。「なめんな」は、士気の下がった生活支援課が再び頑張るぞという他課へのアピール。「悪×」は、勿論不正受給のこと。コメンテーター達は一様に「悪×」と「クズ」が非常識だと指摘する。それを見て生活保護受給者がどんな気持ちになるかと責め捲る。だが、「悪×」の事情を知らなければ、少し驚くかもしれないが、一言説明すれば誰も驚くはずがない。背中の英語を見て不愉快に思う人などいる訳が無い。もしいれば、その人は不正受給者だ。コメンテーターは「表現が少しキツいですね」くらいの指摘に止め、寧ろ職員の士気高揚を褒めるべきだ。更に賢いコメンテーターであれば、不正受給に問題の焦点を当てるべきだったと思う。テレビには、なーんちゃってコメンテーターが多すぎる。