京都の路地裏巡りプラス

幸神社を出て相国寺に向かった。宗旦稲荷で手を合わせ、相国寺内を拝観した。秀頼が再建したという大きな法堂の天井には八方睨みの鳴き龍が描かれている。真下で手を叩くと龍が鳴くと言う。自分の手打ちはそれ程ではなかったが、カミサンの手打ちの迫力に圧倒されたのか、龍の鳴き声が大きく響いた事に驚いた。方丈にはカラーで描かれた観音菩薩像が飾ってある。良く見ると絵柄は全て法華経の経文によって描かれた文字絵なのだ。昔の人の画才とセンスに感心した。今日は夏のように暑かった。Tシャツ姿ではあったが汗が噴き出してきた。少し日陰が欲しくて京都御苑の松林の中を歩くことにした。歩き始めると京都御所の清所門辺りに人だかりがある。近づくと申し込み不要で入場可能だという。チェックは軽い手荷物検査のみで入門証が渡された。ラッキーと思いながら、生まれて初めて御所を見学した。テレビでしか見たことのない紫宸殿が目の前にある。清涼殿も小御所も御池庭も間近で見ることが出来る。蹴鞠の庭では、昔の貴人たちの鞠を蹴る姿を想像してみた。貴重な体験だった。後で調べてみると、京都御所は今年の7月から一般公開されているとのこと。知らなかった。京都の路地裏巡りに京都御所見学というオマケが付いた楽しく貴重な京都の旅であった。