UNIQUEからUNIへ

GUがユニクロ顔負けの急成長をしている。GUは安売り専門でユニクロの兄弟会社だ。一方、安売りのユニクロが調子に乗って高級路線に鞍替えしたが、客足が激減し、その後何をしても客足が戻らず閑古鳥が鳴いている。リーマンショック以降破竹の勢いだったユニクロの利益は前年に較べ半減してしまった。ZARAやH&Mを追うどころか離される一方だ。ユニクロの売りは、安い割に品質が良いことだった。安い部分をGUに分離し、品質だけで勝負するには無理がある。中級であれば、国民服的なユニクロよりも気の利いた店はごまんとある。誰も高いユニクロなどに行くはずがない。経営戦略の大失敗と言えるだろう。ユニクロという店名の由来がユニークだ。UNIQUE CLOTHING WAREHOUSEを開店したのが始まり。だが会社登記の書類にUNI-CLOと書くところを書き間違えてUNI-QLOと記入してしまった。それがそのままUNI-QLOという商標になったとのこと。ユニクロは、今ではUNIQUE(独特な)ではなくUNI(単一の)に変質してしまったが、略号UNI-QLOのUNIは変わらないところが面白い。果たして柳井会長はUNIQUEからUNIへの変化を見越していたのだろうか。