盛り土は絶対不可欠なの?

築地市場の豊洲移転が揉めている。豊洲はIHIや東電火力発電所がある工業地帯だった。豊洲移転は決まったが、ベンゼンなどの発ガン性物質が多量にあることが判明し、800億円もの費用をかけて土壌浄化が行われた。有識者会議で汚染土の撤去と盛り土が提案され、その盛り土を実現化するための技術会議が開かれ盛り土することになった。ところが蓋を開けてみると、肝心の建物の下には盛り土は無く、空洞化されている。マスコミが俄かに騒ぎ始めた。今は日本の全てをあげて犯人探しに躍起になっている。その道の専門家が、盛り土は必須と言うのだから、絶対に必要なものかもしれない。でも、素人考えでは盛り土が絶対不可欠なものとは思えない。盛り土は何故必要なのだろうか。汚染土壌を撤去した後の盛り土の効果は何処にあるのだろうか。撤去した下の土壌から湧き上がる汚染物質が、更に上に上がらないようにする為のものと思われる。そうであれば、コンクリートなどで完全に塞いでしまった方が、安全に決まっている。土壌には汚染物質の透過性があるが、コンクリートには殆んど無いからだ。でも今のままで良い筈がない。透水層を通して下から汚水が上がってくる。コンクリートを40~50cmも打てば済むことのような気がする。元々有識者会議も技術会議も、単に参考意見を聴く場に過ぎない。会議も都当局も無責任だ。ただ、豊洲問題は「会議は神聖」という魔女狩りのように見える。さて今後如何に進展していくのか見守る必要はありそうだ。