偉大な一歩

祝MLB通算3000本。あと2本で足踏みをしていたイチロー選手が、やっとMLBだけの3000本を達成した。MLB史上30人目とのこと。MLBのイチローには思い出がある。イチローがメジャーデビューしたのが2001年。この年は奇しくも9.11があった年だ。この年の7月、自分は出張でデトロイトにいた。出張先は米国の子会社で仲間内。こちらは工場立地の検討のため訪米したので、頭の中は検討内容で一杯。そこへ相手から意外なお誘いがあった。イチローが初めてデトロイトに来るので、会社あげての応援だと言う。是非とも一緒に見に行こうと誘ってくれた。球場は、タイガースの本拠地コメリカ・パーク。グランド間近の一塁側内野席。特等席だ。ポップコーンとビールで観戦。ブルペンには大魔神がいた。イチローがヒットを打った。まるで夢のような出来事だった。今から思うと、あのヒットはMLB通算50本目くらいだったのかもしれない。その後3000本に達するなど思ってもみなかった。当時を思うと、3000本とは夢のまた夢。イチローが16年間も戦い続けてきたことが、今更ながら偉大に感じる。単なる観戦とはいえ、偉大な戦績の始まりに接したことは、その偉大さをより一層偉大さを感じさせるものなのだという事を実感させられた経験であった。