民主/維新の合流劇

民主党と維新の党が3月中に合流することが正式に決まったようだ。同時に党名も変更するという。衆院の勢力は、民主72人、維新21人だが、維新の半数は民主からの出戻りだ。実態は少し前に戻っただけで何の変りもない。しかも、政策議論はそっちのけで、吸収か、合流か、解党か、党名変更かだけに時間が費やされた感がある。まさに看板の掛け替え以外の何物でもない。民主の岡田代表は「野合で何で悪いんだ。日本の政治の流れを変える歴史的な日にしたい」などとコメントしているが、理念も政策も一致しない野合は悪いし、流れを変えるインパクトはないし、日本の歴史に残りようも無い。右から左までいてバラバラな民主に、更に維新が加われば、今以上に理念も政策も無い纏まりのない集団になることは目に見えている。民主の最大の欠点は、纏まりがなく腰が定まらないこと。それを是正するには、旧社会党と旧民社党の生き残りを切ることだ。それで理念も政策も立てることが出来るはず。数が力ではない。理念と政策が力ということを未だに理解出来ないようだ。真面な理念と政策があれば、厭でも国民の支持者は増えることになる。一方合流が決まり、脚光を浴びているのが、ゆるキャラの「民主くん」の行く末。民主の幹部がマジに行く末を心配していた。今回の民主/維新の合流劇は、極めて能天気で滑稽に映る。1票の格差問題は何処に行ってしまったのだろう。合流劇は議員たちの職場放棄にも見えてきた。