青ガエルの思い出

熊本電鉄の「青ガエル」が今日ラストランを迎えるとのこと。うわーっと驚いた。自分は熊本には行ったことはないが「青ガエル」には乗ったことがある。「青ガエル」は、今から50年以上前の子供の頃に東横線を走っていた。親戚が一時学芸大学駅近くに住んでいたので、時々「青ガエル」に乗った。下膨れでオカメさんみたいな顔をして、緑一色なのでカエルを連想させたので当時から「青ガエル」と呼ばれていた。丸味があってツルッとしたところがハイカラな感じを与えた。今の東横線は一番人気の路線だが、その人気にこの「青ガエル」も一役買っていたのかもしれない。1980年に東横線でのラストランがあり「青ガエル」は廃車になったものと思っていた。ところがどっこい生きていたのだ。しかも、遠い熊本の地で35年もの間を。自分が、うわーっと驚いた理由は二つある。死んだと思っていたものが時空を超えて生きていたことと、子供の頃の思い出が一挙に蘇えったことだ。「青ガエル」が引退する今日は、北熊本~上熊本駅間を26往復運行し、午後8時59分北熊本駅に到着して仕事を終えるという。引退が決まってから、連日別れを惜しむファンが日曜日に県内外から詰めかけているようだ。自分も遥か彼方から「青ガエル」に「お疲れさまでした」とエールを送りたい。