イギリスのEU離脱/残留問題

イギリスの欧州連合EU離脱が現実味を帯びてきたようだ。このまま進むと6月にEU離脱の是非を問う国民投票が行われることになりそうだ。イギリス国内の反EU感情は強く、最近の調査ではEUからの離脱支持が42%と、残留支持の38%を上回っているという。国民にとって、流入する多くの移民、EU加盟国との貿易関係、イギリスの主権等の対応について、融通の利かないEUへの不満は大きい。官僚や実業家、政治家などの権力層は残留を望み、一般の国民は反EUに傾いている。キャメロン首相は、残留派だが国民を残留側に引き戻すために、トゥスクEU大統領から譲歩案を引き出そうとしている。だがもし、国民投票で離脱が決まれば、残留支持のスコットランドの独立運動が再燃する。二進も三進も行かなくなりそうだ。他国の事情は良く分からないが、自分はこう思う。現在のEUは欧州連合とは言うものの、実態はドイツ大帝国だ。このままイギリスがEUに残れば、やがてはドイツの属国になってしまうかもしれない。イギリスがEUに加盟している理由は、単に地理的に近いからに過ぎない。寧ろ米国の方が、文化も経済も軍事も近い仲間だ。将来的には、イギリスは米国圏内で生きる方が、色々な面で好転するような気がしてならない。果たしてイギリス国民はどのような判断を下すのだろうか。興味津々だ。