ラジオの楽しみ

もうラジオを聞くことが無くなって、どれ程経ったことだろう。四十数年前カミサンをもらって新居に住んだ時にテレビは無くラジオを聞いていた。毎週森繁久彌と加藤道子のラジオドラマ番組「日曜名作座」を聞くのが楽しみだった。やがて子供が出来てから、子供のためだからという理由でテレビを買い、その後ラジオを聞くことは無くなった。最近ラジオを聞くのは床屋にいる時だけだ。いつも平日の朝一番に行くことにしている。微睡みながら聞こえて来るのは、決まって「ゆうゆうワイド」のパーソナリティー大沢悠里さんの声。その「ゆうゆうワイド」が、放送開始30年の節目にあたる今春に終了すると発表した。月曜から金曜の午前8時半から4時間半の生放送で通算放送7800回を超えるというから、驚きの一語に尽きる。その大沢さんの声を聞くと必ず友人の結婚式を思い出す。友人のお嫁さんはTBSの女子アナウンサーで、その時の司会者が大沢さんだったからだ。本職のアナウンサーだから司会は特段に上手かったことを思い出す。今年の春以降は床屋に行く楽しみが一つ減り、少し寂しいような気がする。