地図記号と駅番号

国土地理院が「外国人にわかりやすい地図表現検討会報告書」を公開した。小中学生の頃、授業で地図記号を覚えさせられたことがある。お蔭で、地図を見て何処に何があるかが良く分かる。ところが、地図記号のデザインは各国バラバラ。だから、外国人が日本の地図を見ても意味が分からず役には立たない。2020年の東京五輪もあることで、外国人にも理解し易い地図記号を考えたのが、この報告書だ。現在の地図記号では、警察署は×、郵便局は〒、寺院は卍、駅は長方形だが、新デザインでは、警察署は警官帽と敬礼、郵便局は封筒、寺院は三重塔、駅は電車の前面という具合で、誰が見ても分かり易い。更に一歩進めて世界共通の地図記号にまで高められれば百点満点ということになる。使い勝手の良い地図記号といえば、駅ナンバリングもそうだ。今では殆んどの駅に駅番号が付いている。例えば大手町駅と名の付く駅は6つある。丸ノ内線の大手町駅はM18、半蔵門線はZ08、東西線はT09、千代田線はC11、三田線はI09という具合に別表示されている。だから単に駅番号を知るだけで、簡単にその駅に行き着くことが出来るので、外国人にはとても便利だ。だが全国的に見ると、表示方法がバラバラで、数字のみのケースもあり、外国人には判別出来ない路線もある。こういうものこそ、国交省が音頭を取り、率先して統一表示に改めるべきものだと思う。