1か月遅れの誕生祝い

今日は恒例になった身内での自分の誕生祝いだ。昨年後半は、義母もカミサンも体調を崩したので、1か月遅れの誕生祝いになった。我が家は二世帯住宅だが、生活の場は全く別でお互いに独自に勝手気ままな生活をしている。義母は今年で92歳を迎えるが、基本的に自分の事は自分でするという生活を送っている。食事も洗濯も掃除も入浴も別の場所で、確定申告までも一人で熟す。一方カミサンも自分も、義母の健康を考えて、義母が困った時にしか手を出さないように心掛けている。時々、買い物を頼まれたり、家の修理をしたり、病院へ送ったりしている。そんなこともあってのことか、義母が自分の誕生日に食事を奢ってくれるのが、ここ10年来の習わしになった。今日も恒例の地元で老舗の料理店に行った。オーダーは必ずフグコースになる。自分の好物だからだ。いつもそれに合わせてくれる。楽しく会話が弾み、料理を堪能した後に、会計は義母がする。馴染みの店だから女将はニコニコとして会計をしているが、いつも思う事がある。自分は69歳だ。はた目から見れば、いい年のお爺さんだ。そのお爺さんが92歳の御祖母さんに会計をお願いしている。女将は、自分をいい年をして何、と思っているのかもしれないと、いつも会計の時にそう思う。だが、自分ははた目がどうであれ、じっと耐えている。幸いにも自分はお金に困っている訳ではない。だから自分が払うのが当たり前だと思っているが、払わないことにしている。その方が、義母にとって満足の行く結果だと思うからだ。はた目を気にするよりも、義母が満足する方が良い。