来年の青学は

箱根駅伝は青山学院が2連覇を果たした。終始1位を確保したのは39年ぶりだとか。兎に角、圧勝だった。去年の初優勝時は、原監督と新山の神となった神野選手が脚光を浴びた。特に原監督の選手に対する目標管理技法の賜物だと騒がれた。去年の優勝は、原監督による所が大きかったのは間違いない。去年のレース終了後、自分は青学が連覇出来るのだろうか、出来るとすれば、どのような路線に修正するのだろうかと推察していた。いや前後が違う。どのように路線を修正するのだろうか、うまく修正出来れば連覇もあり得るかと思っていた。原監督にカリスマ性があるとはいえ、目標管理で選手のモチベーションが続くとは思えなかったからだ。今やどの大学でも目標管理を導入している。そういう意味では横並び状態。一歩頭を抜け出すには、目標管理の上を行く必要がある。そこまでは推定出来たが、その先が分からなかった。そして今日、その答えが判明した。正解は、目標管理の全てを選手自身に委ねたこと。監督が選手に目標を設定させることから、選手自身に目標を設定させた後、その管理自体を第三者ではなく、選手自身に委ねたことだ。選手一個人が周りの声に影響されずに、自分が成長するためのベストの選択が出来ることになる。自分は自分、他人は他人だ。そこまで徹すると今まで見えなかったものが見えてくる。隣にいる仲間選手も同じことをしているのだから、その心情は痛いほど分かる。自分が苦しくても、仲間も同じだ。もう少し頑張らなければという気持ちが湧いて来る。結果として、チーム力が生まれた。そのチーム力が2連覇に導いたのだと思う。さて来年は、という憶測が湧いて止みそうにもない。