切りの良いところまで

孫たちが来るとiPadの取り合いになる。孫たちが遊べるように予め子供向けのアプリを仕込んである。ユーチューブは勿論のこと、組み立てて動かせるレゴや、トランプ遊びやジグソーが出来る機関車トーマスや、道路や線路を自分で描いて自動車や電車を走らせるアプリや、太鼓の達人等々、種類も豊富だ。しかも全て無料アプリ。大人の自分も結構楽しめる。だから孫たちの取り合いが始まる。昨年取り合いで揉めた時に、キッチンタイマーで遊ぶ時間を決めベルが鳴ったら次に人に渡すことにした。初めの内は、ルールを決めたものの、果たして守るだろうかと心配していたが、案に相違して取り合いが無くなった。そして今日もまた孫たちがiPadを始めた。勿論魔法の力であるキッチンタイマーも渡した。初めの内は静かに遊んでいたが、そのうち順番待ちの8歳の孫がゲームを楽しんでいる4歳の孫に「ベルが鳴っても、切りの良いところまでやっていいよ」と言い出した。ゲームを楽しんでいる途中で止めさせられることにフラストレーションを感じて、自分も最後までやりたいと思ったからだろう。更に、自分が最後まで楽しむためには、相手にも同じ条件を与える必要があると判断したに違いない。ルール化は更に進み、簡単なゲームは二つまで出来るように改良された。たかがiPad遊びだが、されどiPad遊びだ。8歳と4歳と3歳の孫たちの遊びの世界のルールではあるが、iPad遊びを通して、見事に社会性を身に付ける瞬間を垣間見ることが出来た。正月早々孫たちの成長を実感した次第。