出だしで躓いた新型車両

山手線の新型車両が今日から営業運転を開始した。大崎駅15時18分発の外回り列車からスタートし、大崎駅では出発式が行われたとのニュースが流れた。鉄道ファンが集まり大混雑になったようだ。ところが、営業初日にトラブルが相次ぎ午後11時前に営業運転を打ち切ったとのこと。真面目に試運転で不具合を確認改善していなかったのだろうかと些か不安になった。新型車両のキーワードは「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」とのこと。道理で前面はスマホのように見える。車内には車椅子やベビーカーのスペースがある。中吊り広告を止めてパネルにしたが、宣伝費が高くなるというクレームがあり一部中吊り広告を復活したようだ。まあ一度機会があれば乗ってみようかと少し思った。ネット記事には、新型車両に空気洗浄機も搭載されており、車両天井部からナノイーnanoeが放出され、車内の快適な空気環境を提供するとのこと。このナノイーが気になった。調べてみると、パナソニック製のマイナスイオンのこと。パナソニックの宣伝文句には、従来のマイナスイオンは大きさが1nmで寿命が数十~100秒だが、ナノイーは5~20nmで寿命が600秒と記載がある。だが寿命が長いほど効果があるとは書いてはいない。一方、マイナスイオンは眉唾物だと「この世の常識は仮説だらけ:竹内薫:静山社文庫」に書いてある。マイナスイオン信仰は日本だけの現象で、米国では半世紀も前に、効果が認められずに「健康に良い」という記載は禁止になっているとのこと。更に身体に毒なオゾン臭がする場合があるので、スイッチは切っておいた方が良いだろうと助言している。新型車両の不具合続きで、オゾンが発生しなければ良いのだがと思わず取り越し苦労をしてしまう。