マルセイエーズvs君が代

華のパリで129人が死亡する大惨事が起きた。イスラム国ISが犯行声明を出した。シリアでのIS爆撃に対する報復攻撃だと言う。フランス政府はテロに屈しない意思表明だとして、すかさずIS基地を最大規模の爆撃で報復したとのこと。同時多発テロが実況中継のようにテレビ画面に流れる。まるで映画を観ているような錯覚にも陥りそうな、現実の凄惨な状況だ。一夜明け黙とうと共にパリ市民は「我々はテロに屈しないぞ」とマルセイエーズを歌う。普段は個人主義尊重でバラバラの行動をしているフランス人が一致団結してテロに立ち向かう。何か国の強さを感じた。夕方のテレビニュースにパリの現場が映し出された。見慣れたTBSのニュースキャスターが現場で取材している。弾痕に埋まったナットを穿りだし、このように殺傷力を高めています、と報道している。他局では女性アナが、このような弾痕があります、と言っている。まるで物見遊山の野次馬にしか思えない。この人達は一体何が目的でパリまで行ったのだろうかと、情けなくなった。もし日本で同様なテロがあったら、日本人は君が代を歌うのだろうか。歌うはずがない。卒業式でも拒否する者がいるし、スポーツの国際大会でも歌わない選手が多い。日本にはマルセイエーズのように国民を一致団結させるものが無い。君が代を見直すチャンスでもある。