多重人格の効用

時と場所と相手によって、自分の性格が変わると思った事はないだろうか。自分は前々から感じていた。この仲間と飲む時は、常にいつもの自分で大人しく控えめだが、あの仲間の場合は必ず気分がハイになり積極的な行動をとる。自分が意識して行動をしている訳ではないが、仲間次第で常にそうなる宿命にある。周りの仲間も、自分をあいつはこういう奴だという雰囲気を醸し出している所為かもしれない。ひょっとすると自分は多重人格なのかもしれないと思った事がある。だが「人は誰もが多重人格:田坂広志:光文社新書」を読んで、ホッとした。多重人格は精神の病ではないし、誰もが持っている。才能の本質は「人格」で、複数の人格を切り替えることで才能を発揮することが出来る。人格を演じることは人格を育てることだと言う。正しくは理解出来ていないとは思うが、納得した。普段でも相手次第で人格が変わる。アルコールが入ればかなり変わりカミサンからクレームが来る。このブログを書いている時も別の人格になっているのかもしれない。ブログの内容を覚えていない時がある。でも、読むと「そうだよ、その通り」と必ず納得する。多重人格だとヒキダシが多くなる。その分人生を多様に楽しめる。多重人格だからと言って、ジキルとハイドになる訳ではなさそうだ。明らかに自分の多重人格の場合は、互いに他人関係ではあるが、最も理解しあっている関係にあるようだ。