言うだけ番長と茶坊主

日経新聞が連日各企業の過去最高益を伝えている。企業業績は好調のようだが、一向にGDPは上昇せず景気の先行きは不透明だ。企業の内部留保は何と300兆円にも達している。この300兆円を循環させれば景気が良くなり経済成長することは間違いない。だから政府は自己資本利益率目標を導入したり、大企業に賃上げを要求したり、更に今度は設備投資の促進をしている。だが、黒田バズーカで株価が上がっただけで、賃上げは行き渡っていないし、設備投資する企業など無いのが現状だ。榊原経団連会長は、政府方針に無条件で賛成し安倍ヨイショをしているだけ。一方首相も、賃上げを、設備投資を、と言うだけで何もしない。まるで、この二人は掛け合い漫才をしているようで、観衆が笑えば仕事は上手くいったとでも思っているのだろうか。コンビ名を「言うだけ番長と茶坊主」と名付けるとぴったりする。もし本気で設備投資の拡大を望むのならば、首相は「設備投資をしてくれ」ではなく「政府が何をしたら設備投資をしてくれるのか」と民間に問うべきだと思う。政府が出来ることは、仕組みの変更と法改正による規制緩和だ。それにより規制緩和が進み民間に設備投資する活力が生まれることになる。一方榊原の仕事はヨイショではない。ゴマをすっているだけでは日本経済の足を引っ張ることになる。せめて小林経済同友会代表幹事が「新三本の矢のGDP600兆円はありえない」と批判したように、経済界のご意見番としての機能を果たすべきだと思う。更に600兆円に近付けるべき方策を提言出来れば、一応経団連会長職の落第は免れることになる。両者とも合格ラインはほど遠いようだ。

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コメント: 2
  • #1

    青木茂 (木曜日, 31 12月 2015)

    国民一人ひとりが、自分の頭で考えることをしていない!能力がありながら、勉強は、学校で終わりの観がありあり!これでは、人間として進歩はない!めんどくさいんでしょうね!一つの問題でもいろいろな考え方があることを知り、そして勉強し吟味し、自分の言葉で表現をすることが大事であるのに!それが自立した人間としての自己の考えであるのに!付和雷同でない!尻軽でない!自覚がない小人がいかに多いかが、世論の支持率の変動によく表れている!表面的なことで騙されている!騙されていることもわからないのでは!諸行無常の響きあり!驕る○○久からず!

  • #2

    青木茂 (土曜日, 06 2月 2016 23:31)

    榊原さん、あなたの会社である東レ、1000億円の社債を発行して、そのうちの200億円を自社株買いに充てて、株価維持をはかる!財務を調べれば、借入金が過大であり、財務基盤は非常に脆い!
    企業の内在価値を自分なりに計算してみたが、株価が1000円前後してるのは、摩訶不思議な過大評価も甚だしい!あなたの器ではない経団連会長は、即刻お辞めになって社務に戻られては!