後れ馳せながらの古希

カミサンと自分は高校の時の同級生で同じ昭和21年生まれの同い年だが、誕生月はカミサンの方が少し早くこの7月に満69歳になった。還暦が過ぎてから早9年が経ち、いよいよ来年は古希を迎えるのかと思っていた。と言うのも今まで還暦は60歳、古希は70歳のお祝いだと認識していたからだ。ところが偶々調べてみて間違いに気が付いた。還暦は満60歳なのだが、古希は数え年70歳、即ち古希は満69歳なのだ。カミサンと自分は今年の正月に既に古希になっていたのだ。後れ馳せながら近いうちに二人で祝宴をあげようと思う。考えてみると日本の年齢の数え方は極めて複雑だ。日本の法律では殆んどが満年齢を基準にしているが、運転免許は誕生日基準で年を数え有効期間が決められる。会社では新卒者には学歴に応じた学卒年齢に、健康診断では年度末の満年齢が検診年齢になる。そして伝統行事には数え年あり満年齢ありと絡み合っている。一方長寿を祝う年齢の名称は極めてお茶目だ。77歳は喜の草書体の七七七で喜寿、80歳は傘の八と十で傘寿、88歳は米の八と十と八で米寿、99歳は百から一を引いて白で白寿という具合。何となく親しみを感じ、自分もそこに到達出来たら嬉しいと思うようになる。長寿を願った昔の人の知恵なのかもしれない。