極ゼロの怪

サッポロビールが「極ゼロ」の追加納税をした115億円について国税庁に返還を求めたとのこと。経緯はこうだ。「極ゼロ」は第三のビールとして爆発的に売れた。ところが昨年1月に国税庁が第三のビールではなく発泡酒ではないかといちゃもんをつけた。サッポロは6月に販売を中止し、発泡酒と第三のビールの税金の差115億円を国税庁に納付した。その後サッポロが第三のビールであることを確信し返還を求めたという次第。理解出来ない点が2つある。サッポロの技術の責任者は何をやっていたのだろうか。第三のビールを発売する前に、当然発泡酒ではないことを確認していたはずだ。それが国税庁に怪しいと言われ、反論もせずに発泡酒のラベルに替えた。しかも今になって第三のビールであることを確信したなどと言う。技術責任者失格だ。首が飛んでも文句は言えまい。民間会社で115億円の利益が飛ぶとは大ごとだ。何とも頼りがいのない会社だと思う。もう1つはビール各社が糖質とプリン体ゼロを謳い文句にしていること。ビールのツマミの方が圧倒的に多いからビールにゼロを求めるのは全く意味がない。ゼロにすると味は落ちる。消費者は味が落ちても安いから買う。ゼロよりも新味覚に挑戦した方が結果が出るような気がするのだが。