センター試験は公平か

大学受験生を持つ親の気遣いは大変だと察するが、やっと大学入試センター試験が終わった。今年の受験者数は約50万人。ほとんどの国公立大学ではセンター試験で5教科7科目、合計950点分の受験が必須になっている。まさに大事な一次試験だ。受験生は科目を選択出来る。例えば、物理、化学、生物、地学から1又は2科目を選択することになる。ところが、新聞によると、科目間の平均点が20点以上の差が生じたので、17年ぶりに得点調整になるかも、という記事。20点以上を15点に調整するという。何か変だ。科目によって当然平均点は変わるから同一になることなどあり得ない。一方15点差を許容する根拠などあるはずがない。センター試験の目的は何だったのかを顧みるべきだ。センター試験は得意科目の絶対評価ではなく、高校で学んだことの理解度を測るものだから、相対的に評価されるべきものだ。従って、全ての科目の平均値が同一になるよう調整すべきものだと思う。今年は物理が易しかったのでラッキーでは、サイコロ賭博と変わらない。受験生には公平な評価制度が必要だと思う。