オバマケアの行方

アマゾンのベストセラー「沈みゆく大国アメリカ:堤未果:集英社新書」を読んでみた。鳴り物入りで始まった国民皆保険制度のオバマケアが、謳い文句とは裏腹に米国の医療制度を崩壊させているという。医療費が高い米国で誰もが入れる保険だから国民の為になると思っていたが、そうではないらしい。オバマケアはザル法で、理念とはかけ離れ製薬会社と保険会社だけが儲かる仕組みになっていて、低所得者にとっては以前と較べ殆んど真面な医療が受けられなくなってしまったという。先日偶々米国の中間層の人に会ったので、オバマケアの問題点を聞いてみた。ところが特に問題はないと言う。本当に問題が無いのか、まだ問題に出くわしていないのかは分からない。その内また会う時に実態が分かって来るだろう。しかしこの本によると問題は山積みであることは間違いなさそうだ。オバマは大統領としての成果が殆んどない。オバマケアが唯一の成果かもしれない。それならば、せめてザルの目を塞ぐことに心血を注ぎ、全ての国民に有用な国民皆保険を創設した大統領として任期を終えてほしいものだと思う。