箱根駅伝と監督の執念

今年の箱根駅伝は青山学院が圧倒的な強さで優勝を飾った。長かった駒沢大・東洋大の2強時代が終わり、まさに青学時代の幕開けかもしれない。強くなった秘訣は監督の手腕にありそうだ。原監督は世羅高で駅伝を経験した元中国電力の営業マンだったが、11年前に青学監督に就任。当時の青学陸上部はダメ部とも言われ廃部寸前だったようだ。監督の手腕とは、目標管理と熱情。サラリーマン時代に目標をクリアする喜びを経験し、選手たちにも目標管理を導入した。これにより選手個人個人の目標が明確になり、自己管理が出来るようになりケガも減ったとのこと。一方目標達成の為の夢を熱っぽく選手たちに語りかけ、選手のやる気を奮い立たせたとのこと。監督に就任した時の目標が「5年で出場、7年でシード、10年で優勝争い」。まさに見事なまでに目標を達成した。言葉で言うと「目標管理と熱情」と簡単だが、中味は極めて難しい。多分その裏には、徹底と信念が有るのだろう。その徹底と信念を揺るぎ無いものにしている力こそが原監督の執念なのかもしれない。誰もが簡単に真似出来るようなものではなさそうだ。