サンゴの密漁と象牙の密輸

小笠原諸島近海に200隻以上の中国漁船が侵入しサンゴの密漁が行われている。不思議な事に日本も中国も放置したままで解決しようとする気配がない。台風が通過した際は密漁船は南へ避難し、やり過ごしてまた戻ってきたというから密漁船は外部情報を知る装置を持っているはずだ。もし中国がその気になれば、帰国後厳罰に処すると報道しただけで犯罪を止めることが出来るはずだ。ところが、何もしないという事は、中国が意図的に日本へ侵入させていると見るべきだろう。一方日本は北京APECで日中首脳会議を実現させるために、事を荒立てないのかもしれない。それでは日中関係が増々歪んだものになってしまう。是々非々で対処すべきだと思う。環境調査局によると、昨年習主席がタンザニアを訪問した時、ワシントン条約で取引が禁じられている象牙を大量に買い込み習主席の専用機を使って持ち出したとのこと。まさに国家的犯罪だ。サンゴの密漁もその延長線と考えれば納得がいく。中国は既に世界第2位の経済大国なのに、国の品位は世界の何位に位置するのだろうかと嘆かわしくなる出来事だ。