軟式野球とプロ野球の珍事

全国高校軟式野球大会準決勝の中京対崇徳戦は、何と3日がかりの延長45回を終えても0-0のままサスペンデッドになり、明日また再開される。中京松井投手は635球も投げ、崇徳石岡投手も617球投げた。松井は腰痛に苦しみ治療を受けながらの登板。石岡は大規模土砂災害に見舞われた広島のためにも頑張るとファイト満々。ところが、明日の試合は規定により最長9イニングまでで決着しなければ、勝敗は抽選で決するという。54イニングも投げて、挙句の果てに抽選とは、選手ではなくても、それはないだろうと思う。勝負事は実力で決着させることが肝要だ。抽選などというルールは改正した方が良い。例えばソフトボールのタイブレーカーの導入。延長戦になると、無死二塁から攻撃を始める。軟式野球なら二死三塁から始めても面白い。勝っても負けても選手に心残りは無いだろう。一方プロ野球でも珍事があった。楽天のルーキー横山投手が、プロ初登板でたったの1球を投げただけで勝利投手になった。横山投手は福島の浪江町出身で学生時代に大震災に遭遇し、家族がばらばらになってしまった経験がある。震災が忘れられないよう、被災地代表の野球選手として頑張っていきたいとコメントしている。天は災害の見返りにご褒美を与えるのかもしれない。