夢のガン早期診断技術

たった1滴の血液でガンを簡単に早期診断出来る画期的な次世代診断システム開発プロジェクトのキックオフが発表された。NEDOが予算化し国立がん研究センターと企業が連携し100人規模5年間79億円で開発を目指すという。新しい診断原理は以下の通り。ガンは血液中にマイクロRNAを放出する。ヒトのマイクロRNAは2500種以上知られているが、各種のガンは夫々特異的なマイクロRNAを出す。予め各種のガンによるマイクロRNAをデータベース化しておき、血液からその特異的なマイクロRNAを検出すれば、ガンの種類や病態変化が分かるとのこと。対象とするガンは、胃、食道、肺、肝臓、胆道、膵臓、大腸、卵巣、前立腺、ぼうこう、乳房のガンと、肉腫、神経膠腫というからほぼ全てを網羅しているようだ。この開発が成功すれば、身体的に負担の少ない血液検査でガンの疑いがある人を見つけることが出来るようになり、早期発見によるガン克服の道が拓けそうだ。最近は遺伝子解析でもガンになり易い体質も分かるようになってきている。医学の進展は目覚ましい。開発の成功を願いたい。