海外留学を必修にする大学が広がりつつあるという。大学もやるものだと感心した。今や大学にとって、グローバル化に対応できる人材を育成することが重要な任務の一つになっている。1年前には東大が15年までに全面的に秋入学に移行すると宣言したが、問題が多過ぎて尻窄みとなり結局4学期制の導入に落ち着いた経緯がある。秋入学は世界の標準だが、日本では社会の仕組みに影響する秋入学への移行はそう簡単ではない。そこで知恵を絞ったのが一橋大だ。18年度までに約千人の新入学生全員を短期語学留学させるという。立教も早稲田も全員留学の方針を打ち出したとのこと。費用は一部を学生が負担するが、OB組織や企業の寄付や国の助成を活用するらしい。必修科目であれば、否応なしに経験させられるし、その他の大きな障壁もない。一度海外留学を経験すれば自信が付き、本格的な留学への呼び水にもなるだろう。この制度が全国の大学に広がり定着すれば、自ずと秋入学の入り口が見えてくるような気がする。
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