タイムスリップ

品川で同期会が有り、定刻より早めに着いた。最近開発された東口側を散策するためだ。以前東口で降りたのは20年以上前のこと。食事をする所もなく寂びれた街並みだった。よくもまあ変わるものだと驚くほど景色が一変していた。そしてその景色が20年前の記憶を蘇えらせた。同期会とは43年前に研究所に初任配属された仲間の集まりだ。当時から仲は良かった。その内バラバラになって疎遠になったが、会社OBになってから同期会が復活した。欠席者は、仕事の都合とか闘病中とか奥さんの看護とか理由はバラバラで何某かを抱えている。今回の出席者の目玉は、40年ぶりに再会したSさん。待ち合わせ場所にいると、向こうから声をかけてきた。容貌は年なりの変化はあるが、雰囲気は変わっていない。人柄も当時のままだ。瞬時に40年前にタイムスリップした。現在と20年前と40年前を行き来する楽しいひと時であった。