梅雨入りかもね

気象庁は中国、近畿、東海地方が梅雨入りしたとみられると発表した。関東も気温が下がり曇り空になってきた。ところが天気図を見ると梅雨前線が見当たらない。本当に梅雨入りしたのだろうか。いま日本の上空では偏西風が蛇行している。そのため低気圧が西日本に停滞し長雨になり、反対に北海道では猛暑が続いている。偏西風の移動は遅いが、ずっと居座る訳ではない。少しずつ東に移動している。あと2、3日もすれば九州から晴れてくるに違いない。そこで梅雨の定義が気になった。気象庁はどのように梅雨入りを判断しているのだろうかと思い調べてみた。梅雨とは、晩春から夏にかけての長雨、とある。だからこの時期に雨が数日間続けば梅雨だと、言おうとすれば言えるかもしれない。更に梅雨入りとは予報なので当たるか当たらないかは別のようだ。天気予報を見る人は、実際に天候がどうなるのかを知りたいために見ている。だが気象庁の発表は知りたい人の要望には応えていない。ただ機械仕掛け的に、かつ季節の挨拶として「梅雨入りかもね」と発表しているに過ぎないようだ。言葉遊びのような天気予報は必要ない。惑わすだけの情報は雑音だから流さない方が良い。