魂を売った守銭奴

キャメロン英首相が、中国の人権問題と覇権主義に目を瞑り英中の経済協力拡大に大転換すると表明した。数か月前はダライラマとも会談しチベット独立の味方だったのに、手のひらを返したように敵に回った。また中国の覇権主義で困っている東南アジア諸国を見限り中国の南シナ海領土覇権を認めた。英国にはノブレス・オブリージュという言葉がある。権力のある者は社会の模範となる社会的責任があるという意味だ。英国は世界に対しても社会的責任がある立場だ。キャメロンは英国首相と言う地位にありながら社会的責任という魂を売って守銭奴に化してしまったようだ。何故か昔高校で習った英国の東インド会社を連想させる。東インド会社といえば、世界中に植民地を作り現地人を虐げながら富を搾取した悪名高き国策会社だ。キャメロンから見れば、中国もチベットも東南アジア諸国も植民地に映るのだろう。その中で中国だけが富を持っているので、まずは取り込み、その他はカスとでも認識しているのだろう。今回の経済協力拡大で英国は一時的には景気が良くなるだろうが、きついしっぺ返しが待ち受けているはずだ。同時にキャメロンの歴史的評価がどうなるかは、火を見るよりも明らかだ。

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コメント: 1
  • #1

    アジア希望の星 (金曜日, 23 10月 2015 14:51)

    アメリカの逆襲に合い、英連邦の切はがしの攻撃にさらされる。
    スコットランドの独立問題が再燃し、北アイルランドも同様の
    活動を始めて内政混乱の収拾に追わキャメロンの野望である
    国際金融の中心をニュークからロンドンに奪還する野望は
    飽水に帰する。中国は元の直接取引計画は絵に描いた餅に成る。