花巻東の千葉選手のことを思う

先日終わった高校野球大会で優勝した高校よりも、準決勝で敗退した花巻東の千葉選手が話題になっている。身長156センチの小兵だが、カット打法で準々決勝までの3試合で5四球を稼ぎ、打率7割、出塁率8割を誇っていた。だがその千葉選手にサイン盗みとカット打法の嫌疑。今の高校野球ルールでは、サイン盗みは正々堂々としていないから、そしてカット打法は打つ意志がないからという理由でバツということになっているらしい。現実は、花巻東のサイン盗みは有名で各校とも気を付けていたそうだが、千葉選手の打法はルールには抵触はしていない両手打ちだったとのこと。そこで思う。第一に、そもそも高校野球規約は何故サイン盗みをバツにしたのだろうかという疑問だ。毎日限界まで練習し努力している選手が、相手の戦術をも見抜こうと思うのは当たり前ことだし、それを仲間に知らせる行為は当然のことだ。どんなスポーツでもそうするのが常識だ。野球で言えば見抜かれた方がアホということだ。高校野球規則がそもそも間違っている。そしてカット打法とは、野球の世界では最高の技術の一つであり、それを規制すること自体がおかしいのだ。しかも千葉選手は、そのおかしい規則には触れていないのに警告を受けたのが問題だ。高校野球連盟は一体何を考えているのだろうか。フニャフニャした子供よりも意志の強い子供を育成することが大切だと思う。高校野球連盟は子供を強い子に育成してはいないということだけは言えると思う。