事情聴取を拒否した理由

福島原発事故の対応で業務上過失致傷容疑で刑事告発されている菅元首相が、東京地検の任意事情聴取を拒否したとのこと。告発の内容は、菅の原発視察によりベント作業が遅れ水素爆発が起きて負傷者や被曝者を出したという容疑。菅が聴取に応じない理由は、政府首脳の災害対応で捜査機関の聴取に応じる前例を作れば、今後の危機対応に悪影響を及ぼす恐れがあるためだという。こういうのを正に屁理屈という。菅がもし自分は正しいと信ずるならば正々堂々と聴取に応じて真実を明らかにすべきだ。正しければ聴取など恐れる必要はないし、寧ろ積極的に応じる方が身の潔白を証明出来ることにもなる。聴取に応じないことが、疾しさを表している。また聴取に応じない理由自体も矛盾している。聴取に応じることこそ、今後の危機対応に良い影響を与えることになるのであって、悪影響を及ぼす恐れなど全くない。菅は民主党政権崩壊後の大反省会なるものをやったが、この時も全く反省の色もなく小沢の悪口に終始した内容のないものだった。菅は反省という行為を学ぶためにも、地検の事情聴取を受けるべきだと思う。