キュリオシティの最大の成果は

ちょうど1年前このブログにキュリオシティが火星に着陸したことを書いた。凄いことをしたものだと思ったものだ。そして2年計画の内の1年が過ぎた。どうやら着実に成果を上げているようだ。かつて真水があったと思われる証拠を見つけ、火星がかつて生物が生息可能な環境だったことを確認した。地球から火星に向かう旅の間、キュリオシティは宇宙空間と太陽から浴びる自然放射線量を計測し、放射線が宇宙飛行士の生涯許容量を上回ることが分かり今後有人飛行には対策が必要であることが分かった。火星の大気には殆んどメタンが存在していないことが分かり、生命が生き延びるには厳しい環境であることが分かった。火星は火山岩や泥岩や鉱脈を持つ岩など多様に存在していることが分かり、過去の火星が異なった環境を経てきたことが分かった。たった1年でこれだけの成果を上げた。だが最大の成果は、無事に着陸し1年間も順調に探査活動を続けられたことと言えるだろう。あと残りの1年でどのような発見をするのだろうか。SFの世界であれば、火星を詳細に調査した結果、実は今の火星は昔の地球だった、というストーリーも有り得るのだが。リアルの世界のキュリオシティは、果たしてどのようなストーリーを1年後に伝えてくるのだろうか。