一分の道理もない前衆院議長

連合会長に「目を覆いたくなるような党内の混乱に費やす時間はない」と苦言を呈された民主の海江田代表も恥ずかしいが、横路前衆院議長の発言も恥ずかしい。横路が労働組合の会合で「有権者の2割の支持しかない自民が戦後日本の社会を基本的に変えることを許してはならない」と言ったとか。確かに投票率5割で自民票4割だから2割が支持したことになる。数字は合っているが中味が間違っている。問題は投票率だ。自民、公明、共産は手堅く組織票を固め躍進した。一方大量の浮動票は棄権に回った。投票率が大幅に下がったのは浮動票が棄権したからで、その最大の要因は民主への失望にあるのは明白。横路ら自身が投票率を下げたのに、下がって選ばれた政党の正当性を認めない自己矛盾。投票率低下を非難したり嘆くことの出来る人は、投票した人だけだ。国会議員に投票率低下を云々する資格はない。泥棒にも三分の道理と言う諺があるが、横路には一分の道理もない。まさに盗人猛々しいとは、こういうことを言うのだろう。