カナダオープンでの珍事

PGAカナダオープンが面白い。石川遼は残念ながら予選落ちしたが、松山英樹は16位に食い込んだ。日本人選手の海外での活躍は何とも誇らしく自然に応援をしたくなるものだ。だがこの大会ではそれ以上に応援したいと思ったアメリカ人がいた。ハンター・メーハン選手だ。2日目終了時点で2位に2打差をつけて首位に立っていたが、急遽棄権した。奥さんの陣痛が始まったとの連絡があり、出産に立ち会うためダラスに帰ってしまったのだ。日本人には考えられないことだ。日本人なら仕事が優先、たとえ親の死に目に会えなくても仕事を遂行するものだと教わってきた。ましてや子供の出産に立ち会うため仕事を投げ出すなどもっての外と言われそうだ。日本には仕事至上主義の人が多い。しかし親の死や子供の出産以上に大事な仕事をしている人はどれほどいるのだろうか。やせ我慢などせずに素直に心の命ずるままに行動した方が、豊かな人生が送れると思うのだが。メーハン選手の次回の活躍を願っている。