東京五輪非招致活動

猪瀬知事が開き直ったり謝罪したりと右往左往している。米国でのインタビューで「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いに喧嘩しており、階級がある」と、オリンピック立候補地のライバルであるイスタンブールを批判した。国際オリンピック委員会IOCは、他都市を批判したり比較したりすることを禁じているので、すかさず事実確認に乗り出した。猪瀬の第一声は「真意が伝わっていない。通訳が間違えた」と強気の一点張り。インタビューをしたニューヨーク・タイムズの記者が、発言の真意は伝わっていると証言したため「雑談でイスタンブールについて述べたことがクローズアップされたことは残念」と修正。五輪招致活動としては大きな問題に発展しそうになり「不適切な発言があり、お詫びしないといけない。訂正したい」と謝罪に至った。猪瀬は石原に似て、他人を小馬鹿にして見下すところがある。都知事選で430万票を獲得したのは自分の力だと勘違いし、俺が俺がと態度がデカい。起こり得るべきして起きた失言と言える。だがこの失言の代償は大きい。IOCとイスラムを敵に回してしまった。覆水は盆には返らない。2020年東京五輪は儚い夢と消えつつある。