日本プロ野球の魔球

今年はホームランがよく出る。野球は沢山点が入る試合の方が面白いので「飛ぶボール」は良いには良いのだが、昨年との変わり様が激しすぎる。2010年までは4社が供給していたボールをミズノ1社に絞った。表向きの理由はWBCとMLBの公認球に合わせるため。そして2011年から「統一球」という名の「飛ばないボール」になってプロ野球人気も下降線をたどってしまった。やがてWBCが始まり、統一球とWBC公認球が別物であることが判明し、統一球とは何だったのかが選手の内で話題になった。更に統一球はMLB公認球とも違う別物とのこと。更に更にその飛ばないボールの統一球が、突然今年は飛ぶようになった。一体統一球とは何だったのだろうか。本来はMLB公認球と同じ性能にすべきものだったはずだ。本道を踏み損ね、ミズノと結託した加藤コミッショナーの責任は重い。プロ野球を世界レベルに引き上げるべく仕事をするはずのコミッショナーが、反対に投手の足を引っ張る仕事をする。球のなせる業か、はたまた金のなせる業なのか。