タイガー・ルール

マスターズゴルフが始まった。石川遼は何とかファイナルラウンドに進んだが、2日目のタイガー・ウッズの15番ホール(パー5)は圧巻だった。タイガーの第3打は直接ピンに当たり不運にもボールは小川に転がり落ちた。タイガーは1打罰を払い打ち直しを選択。その打ち直したボールはピン横50cmにピタリとついた。まさに神業と思った。プレイ後タイガーは距離を微調整するため2ヤード下がってドロップし打ち直したとコメントした。この行為にはペナルティが課せられる。だがペナルティを加えず申告したので、過少申告となり失格処分となるはずだ。ところがマスターズ委員会は無意識の過失であるハリントン・ルールを適用し2打罰を加えて試合を続行する措置をとった。今後この措置が問題視されることになるだろう。原因はタイガーがゴルフルールを良く理解していなかったことに尽きる。何故委員会は失格処分にしなかったのだろうか。タイガーだからか、或いはタイガーを見たい観客のためか、大会を盛り上げるためか、は分からない。今後ゴルフに限らず超有名選手に手心を加え不公平な処遇をすることをタイガー・ルールと言うようになるかも知れない、と思うのは自分だけだろうか。