ヒヨドリの観察

最近、鳥にも興味を持っている。鳥といっても鳥インフルエンザではない。我が家に遊びに来る鳥のことだ。餌台を作った時に期待した鶯やメジロは来なかったが、毎日ヒヨドリが餌を食べにやって来る。始めは餌台の上に小皿を置き、そこに米とパン屑を置いたらパン屑だけが無くなっていた。次に小皿の上に半分に切ったミカンを置いてみたらヒヨドリが来た。しかしすぐにミカンを落としてしまうので小皿を外し楊枝を刺して固定してみた。だがそれでもミカンを落とすので餌台に釘を打ち込みミカンを刺すようにした。この釘方式は調子がいい。ヒヨドリはミカンを落とすことなく皮だけを残し上手に平らげる。もうすぐミカンの季節が終わる。リンゴやバナナを試してみたらこれも平らげる。とりあえず通年で餌の確保は出来そうだ。鳥を観察していると面白い。ヒヨドリはまず庭の上にある電線に留まる。周りの様子を見ながら松の木に降りてくる。また様子を見て梅の木に降りる。常に様子を見ながら梅の木の中で3回場所を替え餌台に近づいていく。最終確認をしたあとで、餌台に移る。しかしすぐには食べない。暫らく周りを見回してからやっと餌にありつくことになる。これらの行動が毎回繰り返されている。鳥は用心深い。慣れというものがなさそうだ。「慣れない」ことが、自然界の護身術なのかもしれないと思った。