スーパーのレジ袋は悪者か

最近エコ対策と称しレジのポリ袋の使用量を制限するスーパーが増えている。1袋につき2円徴収するとか、エコバックを持参すれば2円返金するとかスーパーにより色々の対応がある。サンフランシスコではポリ袋が禁止され紙袋やエコバックが使われている。ところがエコバックがバクテリアの温床になり食中毒が増え問題化しているとのこと。エコバックも使い方次第で悪者になるようだ。それでは果たしてポリ袋も本当に悪者なのだろうか。レジのポリ袋の使い捨ては無駄遣いだと言われている。だがポリエチは石油製品の副産物なのでスーパーのポリ袋を禁止しても直接エコには結び付かない。石油製品を作れば作るほどエチレンが生産されてしまうので、使い捨てがイコール無駄という訳ではない。ポリ袋はワンウエーなので清潔だ。買い物の役目を終えるとゴミ袋として再活用され焼却されることになる。最近の焼却炉は高性能な高温燃焼型になっており、生ゴミだけでは温度が上がらないから、わざわざ重油を加えて燃やしている。ポリエチは燃料として重油の替わりになるので、ゴミの中のポリエチが多いほど燃焼効率は良くなる。ポリエチは焼却炉でも役に立っているのだ。ポリ袋にエコ的な悪い点はない。ポリ袋の最大の欠点は、ゴミとして飛散して環境を汚すことだ。一人ひとりが飛散させないよう少し気を使えばポリ袋の欠点は無くせるはずだ。結局ポリ袋についての行政指導がトンチンカンなだけで、ポリエチは悪者ではない。人間に落ち度がある。