賭け事の分かれ道

恒例の年末ジャンボ宝くじが今日全国で一斉発売された。西銀座チャンスセンターには早朝から約千人が列を作ったとか。日経には「家を買いたい」「親孝行したい」との取材記事。宝くじの売り上げの6割は胴元の懐に入り、残りが賞金として還元される。1等当選の確率は約1千万分の1と極めて低く、従って購入者は「夢」を買っていることになる。夢だから「家を買いたい」という気持ちは理解出来る。しかし、親孝行は夢とは繋がらない。宝くじを当てて「親孝行したい」という人は、今まで一度も親孝行などしたことはないし、これからもしない人に違いない。万々が一当選した時は親のことなど忘れて、お金を盗まれる心配ばかりする人種だろうと思う。自分は宝くじを買ったことがない。賭け事が嫌いなわけではないが、自分の判断で選ぶことが出来ない賭け事には全く興味がないからだ。自分の判断で選ぶ賭け事は、勝てば自分の読みの正しさが証明されて嬉しいし、例え負けても自分の至らなさが分かり勉強になる。賭け事一つにも、主体的に生きるか受け身で生きるかの分かれ道がある。