毎年恒例のクラス会

今日は毎年恒例になった高校のクラス会があった。人を集めることに長けた昔ガキ大将と未だに包容力のある学級委員長と事務局兼会計のカミサンの三者織りなす連携のうまさのためか、毎年盛況だ。「我々が知り合ってから今年で50年を迎えた」と昔ガキ大将の第一声で始まった。その一言が全員を50年前にタイムスリップさせたようだ。当時の我々の母校は何処にでもあるような田舎の高校だったが、今や全国レベルの進学校になっている。我々の学年は定員400名のところを450名採った。団塊の世代の1年上の最も人口が少ない学年なので増員の理由は分からなかった。増員分の50名は1年生の2学期から特別学級になった。実力テストの上位50名を集めた学級だ。2年生の時も3年生の時も上位50名が集められ「国立コース学級」と命名された。このクラスは勉強だけでなく、スポーツも文化活動も色々な面で長けていて団結力もあった。今から思うと田舎の学校を進学校にするためのモデル実験だったようだ。果たしてそのクラスに在籍した者が実験目標通りになったかどうかは知らないが、実験そのものは成功したようだ。母校の現在の隆盛を見ると、我々も少しは貢献したかもしれないという少しくすぐったい様な気持ちが湧いてくる。伝統とは築き上げていくものだということを実感した。