学力テスト結果の公表

市の命名権売却で名を馳せた泉佐野市では、大阪府が実施した小中学校の学校別平均正答率を市ホームページ上で公表している。市長は来年4月に文科省が実施する全国学力テストについてもホームページに公表する意向を明らかにしたが、文科省が待ったをかけた。文科省の言い分は序列化や過度な競争が生じる恐れがあるからとのこと。その言い分は本当だろうか。小学生の親になった積りで泉佐野市の学校別平均正答率を見てみた。小学校17校のうちやや飛び抜けているのは佐野台小学校1校だけで、あとはドングリの背比べ状態にある。自分が小学生の親であったとしても、学校別平均正答率を見てわざわざ学校を選ぶようなことはしない。ほかの人も同じだろう。公表するメリットは多い。何故格差が生じるのかを検証出来るし、優秀校を見習えば学力アップも期待出来るので児童と父兄にとっては願ったり叶ったり。デメリットは何か。先生にとっては教育能力の程度の悪さが、文科省にとってはダメ先生を放置していたことがバレテしまう。文科省は恐れていると言うが、文科省が底上げを図るよう努力すれば序列化することはないし、むしろある程度過度な競争を引き起こして教育現場を活性化させることも出来るはずだ。全国学力テスト結果の全面公開賛成。