大人になれない政治家たち

公明の山口が、野田/谷垣の密約は「来年の予算は編成しないという意味での近いうち」であることを暴露したが、その後野田は予算編成をすると言い出し、その「近いうち」の定義は未だに定まってはいない。輿石が首相に新しい提案があるとのことで党首会議が開かれたが、野田からの目新しい提案はなく結果は決裂。期待してはいなかったが党首会談は茶番に終わった。呆れかえるばかりだ。野田の主張は多分、赤字国債と違憲選挙の解消で幕引きしたいと考えていたはずだ。それに対し、安倍と山口は谷垣との約束の履行を主張するばかり。解散日ありきで主張しても野田には答えようがない。首相が解散期日を言明することは常識的にありえない、本来の安倍であれば理解は出来るはずだ。安倍は野田を人間として信じられないのだろう。まるで子供同士程度の低い喧嘩に過ぎない。と言うよりはこの党首達は大人になれなかった子供と言える。そもそも自民の主張が変だ。実質的に解散権の実権しか持たない首相に対し、法案成立を解散日とバーターに主張すること自体が間違っている。しかし常識的には阿吽の呼吸と言うか、肝胆相照らすための歩み寄りと言うか、大人には理解出来る世界があるはずだが。所詮政治家の子供達は理解出来ない世界に住んでいる。そのことを実感させられた今日この頃である。