4当5落とは

今から半世紀前に大学の受験勉強をしていた頃は、合格ラインは「4当5落」と言われていた。睡眠時間を4時間に削って勉強すれば合格する可能性はあるが、5時間も寝ていては合格は儘ならない、という意味だ。今でも当時の起床が辛かったことを覚えている。ところが、眠ったままでも勉強が出来る可能性のある事実が見つかったらしい。今までは勉強するとドーパミン神経が活性化され、活性化したドーパミン神経が覚醒も誘導し目が覚めてしまうと考えられていた。しかし熊本大学発生医学研究所の研究チームが、ショウジョウバエの脳の機能を調べ、記憶形成をつかさどる神経回路と睡眠覚醒に関わる神経回路が、それぞれ独立して働くことを突き止めたとのこと。この研究が更に進展すると、夢の睡眠学習が実現するかもしれない。実現の暁には、受験生は眠ることこそが大事になる。「4当5落」の意味が、4時間起きていれば合格する可能性はあるが、5時間も起きていては合格は儘ならない、と変化するかもしれない。起こり得ないことにも思いを巡らすことが出来るのがブログの良い点だ。